【少額投資】不動産投資型クラウドファンディング、おすすめのサービス2社
- 2021.02.02
- 【コラム】クラウドファンディング クラウドファンディング投資
- おすすめ, 不動産投資型クラウドファンディング, 少額投資
不動産投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディングの多くの人から資金を集める仕組みを利用し、多額の投資資金を必要とする不動産投資を1万円などの少額から投資できるようになった比較的あたらしい投資サービスです。
これまで個人が投資しづらかった規模の大きな物件や、オフィスや物流物件などに投資検討できるメリットがある反面、元本割れのリスクもある投資手段となります。
本記事では、不動産投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット、おすすめのサービスを2社ご紹介します。
不動産投資型クラウドファンディングの特徴と注意点
不動産投資型クラウドファンディングは、投資用不動産の運用を目的にしたクラウドファンディングのことで、投資家は少額資金で不動産に投資が可能になっています。
通常の不動産投資を検討するのであれば、金融機関から融資を受け、家賃収入で返済を行いながら進める必要があります。不動産投資型クラウドファンディングは、多くの投資家から投資金を集め、1つの不動産を運用するという違いがあります。
不動産投資型クラウドファンディングのメリット
不動産投資型クラウドファンディングには、以下のようなメリットがあります。
- 少額資金で低リスクに運用することができる
- 大規模な不動産へも気軽に投資することができる
- スマホやPCで投資が完結し、投資の手間がかからない
少額資金で低リスクに運用することができる
不動産投資型クラウドファンディングのサービスの中には、1万円などの少額資金で投資が検討できるものがあります。少額で投資できることから低リスク運用が期待できるメリットがあります。
不動産投資でマンションやアパートなどの物件を購入検討するのであれば、最低でも2,000~3,000万円程度の借り入れを必要とします。また、頭金として1~3割の自己資金を必要とするケースもあり、投資額が大きくなるデメリットがあります。
不動産投資型クラウドファンディングは、投資の窓口を複数の投資家で小口化したことにより、少額資金で低リスクに運用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
大規模な不動産へも気軽に投資することができる
また、小口投資が出来ることで、ショッピングモールや物流不動産などの大規模な施設にも投資できるようになったメリットがあります。
これまで資金が潤沢にある法人しか検討できなかった大規模施設へ間接的に投資できることにより、ポートフォリオのバランスを分散させる際にも検討しやすいと言えるでしょう。
スマホやPCで投資が完結し、投資の手間がかからない
不動産投資を始めるには、投資先となる不動産探し、売主との売買契約、金融機関の審査と金消契約、引き渡しなどの作業を進める必要があります。また、購入後にも物件管理を行う必要があり、大きな収益を得られる可能性がある反面、手間のかかる投資方法と言えます。
不動産投資型クラウドファンディングでは、実際に物件を取得して運用を行うのはサービス提供会社であるため、このような作業は必要ありません。実際の運用を任せられ、投資家はスマホやPCで投資検討ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディングのデメリット
次に、不動産投資型クラウドファンディングのデメリットについて見て行きます。
- 融資のレバレッジを使うことができない
- 税制上メリットが無い
融資のレバレッジを使うことができない
不動産投資で融資のレバレッジを使うことは、リスクを大きくするデメリットである反面、大きな収益を上げられる可能性もあるメリットとなります。
例えば、不動産投資で金融機関の融資を利用し、5,000万円キャッシュフロー2%の物件を
運用できた場合には、年間100万円程度の収益を見込むことができます。
しかし、不動産投資型クラウドファンディングでは融資を利用できないため、大きな資金での投資を検討することは難しくなります。仮に100万円を利回り5%の案件で運用できた場合でも、年間利益は5万円となります。
このように、レバレッジを使えないことから大きな収益を上げることが難しい点は、不動産投資型クラウドファンディングのデメリットとなります。
税制上メリットが無い
不動産投資では、不動産の減価償却費を活用した損益通算によって所得額を減らしたり、相続税評価額と実勢価格の差額によって相続税を実質的に減額したりなど、いくつか税制上のメリットを受けることが可能になります。
しかし、不動産投資型クラウドファンディングでは実際に物件を所有するわけではないため、このような税制上のメリットを受けることができません。手軽に投資検討できる反面、このような手段を活用できないことはデメリットと言えます。
不動産投資型クラウドファンディングに投資をする際は、これらのメリットとデメリットを比較しながら、自身の投資目的に合っているか、検討しましょう。
オーナーズブック(Ownersbook)
オーナーズブックは不動産投資のプロが厳選した不動産へ間接的に投資が出来る不動産投資型クラウドファンディングサービスです。案件も多彩で、年利回り2.0%~6.0%の案件から投資したい物件を選ぶことが可能です。
運営会社のロードスターキャピタル株式会社は、2012年の創業以来、増収増益を続けている上場企業で、資本金は20億を超えています。
また、リスク管理も徹底している点も特徴的です。不動産を担保設定している案件では、損失が出た際に対象不動産を売却し、損失を抑えたうえで投資家へ還元する仕組みとなっています。
スマートフォン用のアプリも無料で提供されており、手軽に投資検討したい人にも選びやすいサービスです。
オーナーズブックの気になるデメリットとしては、投資利回りは平均的で大きな収益を上げるには多くの資金を必要とする点、運用期間中の急な解約はできない点です。最低運用期間はおおよそ3ヶ月に設定されています。
エー・ファンディング(A Funding)
エー・ファンディング(A Funding)はアパートやマンションなどの賃貸物件に強みを持つ不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
運営は株式会社AMBITIONで平成26年に上場しています。2020年9月時点、2万戸以上の不動産を管理しており、不動産運営のノウハウも豊富な企業と言えるでしょう。
投資家への情報開示もプライベートファンド並みに行っており、天災や火災などが発生した際は投資家専用のウェブサイト上で情報が通達され、状況を確認することができます。
デメリットは、募集頻度が少なく2021年2月時点で新規募集が行われていません。新着案件は人気ですぐに枠が埋まってしまうことから、事前に投資家登録を行い、案件募集の際にはすぐに応募できるよう準備しておくことがおすすめです。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット、おすすめのサービスを2社ご紹介しました。
不動産投資型クラウドファンディングは少額資金で不動産に投資できるメリットがある反面、大きな収益を上げることが難しい投資方法と言えます。
低リスクに不動産投資ができるメリットを活かしながら、その他の投資と並行して行ってみると、より投資効率を上げることも可能です。迷っている方は、投資家登録後に見れる詳細情報も吟味しながら、検討してみましょう。
↓こちらの記事もご参考下さい
不動産投資の仕組みやメリット・デメリットは?初心者向けに分かりやすく解説
投資を始めて10年で純資産1億円ためる方法は?3つのパターンを検証
-
前の記事
投資を始めて10年で純資産1億円ためる方法は?3つのパターンを検証 2021.01.29
-
次の記事
不動産投資、安くなる不動産の買い場は?相場の流れを初心者向けに解説 2021.02.15